2010年07月18日

[ 「借りぐらしのアリエッティ」〜生きる力のおすそわけ

「借りぐらしのアリエッティ」(スタジオ・ジブリ)です。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
監督 :米林宏昌
声優 :志田未来、神木隆之介、大竹しのぶ、三浦友和、竹下景子、藤原竜也、樹木希林

オススメ度:★★★★ (★5個が最高です)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「借りぐらしのアリエッティ」初日に見てきました。

結論からいうと、大人にも子供にもいい映画だと思います。

映画の舞台は、アリエッティと翔の住む家と周辺に限られますし、ストーリーも
特に大事件が起こるわけでもなく、淡々と進みます。
あまりエピソードを盛り込みすぎないところが、かえってよかったと思いました。

アリエッティは凄くいい子だし、両親も立派。ハルさんを除いて(笑)悪い人は出て
きません。癒し系の映画ですね。

翔もすごくいい子なんですよね。両親は離婚し、父にはめったに会えないことに加え、
母も仕事が忙しく留守がち。おまけに心臓病を持ち、来週は大手術が控えているのです。
一人で大叔母さんの家で療養する翔には、友達もほとんどいないんじゃないでしょうか。
ひとりぼっちの翔は、寂しさを我慢することに慣れてしまい、孤独が友達。
翔の境遇をちょっと考えるだけでも涙がでてしまいました。

そんな翔だから、アリエッティに出会えて本当に幸せそうでしたね。
翔は「手術も多分だめだろう。」と言っていたのに 最後にはアリエッティから生きる力
をもらうのです。
アリエッティと翔の交流は、見ている私たちもうれしくなるものでした。

「借りぐらしのアリエッティ」絵はリアルで、木々や葉や花もとてもキレイです。
ドールハウスの描写も完璧でした。

演ずる声優たちも、役柄にぴったりでしたね。志田未来(アリエッティ)も神木隆之介(翔)
もとても自然でした。特にうまかったのはアリエッティの母ホミリー役の大竹しのぶ。
ちょっとおもしろい母親役を見事に演じていました。さすがです。

音楽も良かったし、もう一度見に行きたいです。

(おまけ)

貞子(翔の大叔母)の運転する車は、左ハンドルのベンツです。
家も洋風でモダンでしたね。テレビもパソコンもないような?静かな
庭付きのこんな家にちょっとだけ住んでみたいです。
ベンツとふとっちょ猫のニーヤ付きで(笑)。

サウンドトラック


借りぐらしのアリエッティグッズはコチラ

posted by みなりん at 00:57| アニメーション 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月24日

「NINE」〜「シカゴ」とは違いました

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
監督 :ロブ・マーシャル
主演 :ダニエル・デイ=ルイス
他のキャスト:マリオン・コティヤール、ペネロペ・クルス
ジュディ・デンチ、ケイト・ハドソン、ニコール・キッドマン
ソフィア・ローレン、ファーギー
オススメ度:★★★ (★5個が最高です)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

NINE ←サントラ

「NINE」は「シカゴ」のロブ・マーシャル監督だから、「シカゴ」みたいな
映画かと思ったら、全然違いました。

映画を見る前には、なるべく予告編以外には情報を入れないようにして
います。

ですから、「NINE」を見ている時にやっと、この作品がフェリーニの
「8 1/2」に基づくものだとわかりました(遅っ)。

「8 1/2」は映画館でちゃんと見たことはないんです。
ちょっと難解だったような記憶が・・・(汗)。

8 1/2 普及版 [DVD]

だから映画「NINE」も、ちょっと苦悩している映画だったんですね。

楽しさいっぱい、全編、歌と踊りのオンパレードのミュージカル・・・
じゃなかったんです・・・。

かなりの比重を占めるドラマの間に、"華麗な"歌と踊りのシーンが
入りますが、ドラマ と ミュージックシーンが交互にサンドイッチ
されているような印象でした。

ですから、イマイチ楽しさに乗り切れなかったです。
・・・というか、楽しいという映画じゃないから(笑)。


でもさすが、アカデミー賞受賞者がズラリの女優陣は見ごたえが
ありましたよ。

本作品でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたペネロペ・クルスは、
ダニエル・デイ=ルイス演ずる「グイド」の愛人役を楽しそうに演じ、
踊りのシーンも下着姿で全力投球。
さすがに、今一番輝いている女優ですね。

ニコール・キッドマンは意外に影が薄い役でしたが、他の5人は存在感
たっぷり。

中でもソフィア・ローレンは登場しただけで、そのオーラが凄く、
ジュディ・デンチの歌と踊りにはビックリ。
この2人は何と75歳なんですよ。
貫禄ですねえ。若い女優達をくっていたかも。

ダニエル・デイ=ルイスは、アイルランド人かと思っていましたら、
生まれはロンドンなのですね。とにかくイタリア人ではない。
でもそれほど違和感はなかったですね。

オスカー俳優は、何を演じてもウマイのでしょうか?

ルイスは、「ギャング・オブ・ニューヨーク」での暴力シーンが強烈だった
のですが、もちろん「女性にモテすぎて困る男」の役をちゃんと演じて
ました。とにかく、女性に対してマメなんですよね。


それにしても、グイドはいつでも、タバコ、タバコ、タバコ・・・。
彼の苦悩と、1960年代の雰囲気がよく表現されていました。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
おまけ:

9人の女たちに囲まれているから「NINE」かと思いましたら、違います。
女性たちは、7人でした・・・。


ニューブロードウェイキャスト


タグ:NINE シカゴ 8 1/2
posted by みなりん at 08:00| Music/ミュージカル 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月10日

「ハート・ロッカー」アカデミー賞受賞〜戦争映画でないサスペンス?

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
監督:キャスリン・ビグロー
主演 :ジェレミー・レナー
他のキャスト:アンソニー・マッキー、ブライアン・ジェラティ、
       レイフ・ファインズ他

オススメ度:★★★★  (★5個が最高です)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ハート・ロッカーはアカデミー賞 作品賞を受賞しましたね。
キャスリン・ビグロー監督が監督賞も受賞しました。

詳しくは最後に


のっけから水をさすようで恐縮ですが、正直に告白すると、私はオスカーを
争っていた「アバター」の方が好きなんです。
そう、ビグロー監督の"元夫"ジェームズ・キャメロン監督作品です。
いわゆる戦争映画は苦手なので。

でも、それでは食わず嫌いじゃないかと思い、「ハート・ロッカー」の
素晴らしさに
ついて、考えてみました。


「ハート・ロッカー」は、サスペンス映画です。
イラク戦争が舞台ですが、普通のいわゆる戦争映画とは確かに違いました。

ひとつには、「ハート・ロッカー」の舞台が、普通の戦場ではなく、敵の姿が
直接見えない、市街地の「爆発物処理」現場を扱っているから。

もうひとつは、いわゆる普通の「反戦映画」ではないからです。

「ハート・ロッカー」の舞台〜爆発物処理現場は、一歩間違えば死に至る確率が
格段に高い”戦場”です。
爆発物処理のシーンの緊迫感は凄いです。常に死と隣り合わせ、「死」は普通
のことになってしまっています。
観客も一瞬たりとも気を抜けません。そこがまず凄かったです。

「ハート・ロッカー」とは兵士たちのことばで「棺おけ」を意味します。
そんな過酷な状況下でも任務を全うしようとする彼らには、畏敬の念をいだく
ものの、何で、こんな状況になってしまったのか? と大きな怒りもおぼえました。

敵の罠にはまり殉死した班長の代わりに赴任した、ジェレミー・レナー演ずる新班長。
彼の行動には共感するところもあるけど、常軌を逸したというか、「狂気」
としか思えないころがあります。

任務遂行のためなら、手段を厭わない、というか、かなり外れています。こわいです。

彼の演技にいやおうナシに注目させられてしまう、その点もこの映画の力です。

緊張しまくりの観客(私です)が、やっと平安な気持ちをとり戻し、やれやれと
思ったら・・・

ラストシーン。これは静かなシーンなのですが、一番おそろしかったです。

あっ!! これが一番いいたかったことなのね、とはっとしました。


ジェレミー・レナーの演技、素晴らしいですね。オスカー主演男優賞ノミネート
も当然です。

ヨルダンでロケしたようですが、撮影も大変だったと思います。

爆発や銃撃戦のシーンの緊迫感は、他のいわゆる戦争映画と違う雰囲気がありました。

最後まで一気に見せてしまう、ビグロー監督の手腕がみごとです。

「ハート・ロッカー」は戦争映画じゃない、まして反戦映画でもないサスペンス
ということになっているかもしれませんが、そうでもないんです。

メッセージはあります。決して単純でないメッセージが。

ビグロー監督は、監督賞受賞スピーチで、「イラクやアフガニスタンなど、
すべての制服の方々が、無事で帰還されることを祈ります。」と言っていました。

「ハート・ロッカー」のテーマもよくわかりますね。


ドキュメンタリーのような映像の世界に放り込まれながら、生、死、戦争、
政治、市民、敵、味方、友情、上司と部下、暴力、任務、規律、仕事、家族、
家庭、子供、息子、愛、日常、狂気 などなど、いろいろなことを考えさせられ、
感じることができる映画でした。

<おまけ>

キャスリン・ビグロー監督、アカデミー賞監督賞の受賞、おめでとう
ございます。
"女性初の" ということばに驚きました。今どきまだそんな称号があるなんて。

ビグロー監督も、『女性初の』と言われるのはうれしいことではないようで、
「私の後にどんどん女性監督受賞が続いてほしい。」って言っていました。

女性監督がどんどん活躍して、オスカー受賞者もどんどん増えることに期待します。


キャスリン・ビグロー監督作品
  ↓
ハートブルー Point Break (1991)


posted by みなりん at 08:29| スリラー/サスペンス 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
お試しセット
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。